漫画

お前がアーカードになりたいなら「モノクロのふたり」を読め

小学生の私は「でんじゃらすじーさん」でアホみたいに笑い「マスカレード」を読んで人にデコピンしまくった。

Amazon.co.jp: 絶体絶命 でんぢゃらすじーさん (1) (てんとう虫コミックス) : 曽山 一寿: 本
今読んでも面白いのズルいだろ…


中学生の私は順当にジャンプ漫画達にハマり卍解したり螺旋丸の修行をしたり「飛燕刀 春疾風」で 絶刀空閃を打ちまくっていた。

鍵人-カギジン- (上) (鍵人-カギジン-)』|感想・レビュー・試し読み - 読書メーター


問題はここから
高校生、ぐらいになると妙に「擦れたガキ」になり、露悪的な展開やエロ、グロを「これが世界のリアル…!本質…!」見たいなキメえガキになっていた。it's true world…狂ってる?誉め言葉ね

そこから大体10年ほど経てしがない会社員をやっている今振り返ってみると高校生時代の自分の物の見方は間違ってはいないと思う。
が、問題は不条理も理不尽も漫画にあるような劇的なものではなく大人は皆、息を吸うように人を貶めるし、息を吐くように他人の努力を嘲笑する。
部下を殴った手で娘を抱きしめる父親もいれば、間男に愛を囁いた口で子供に社会性を説く母がいる。

高校生のアイカワ君が思ってた以上に世の中は悪意でありふれている。きっとあなたもそんな見えない悪意の沼に日々足を取られている。

そんなあなたがもし、それでもなお人を信じたいと思うのなら「モノクロのふたり」と「その淑女は偶像となる」今すぐ購読すべきだ。

私はこの漫画の作者、松本陽介先生のファンである。ひとつ前の連載作品「その淑女は偶像となる」の読み切りで知ったのだがこの人の作風は一貫性がある。ドストレートな困難に立ち向かっていく人間の挫折と再起、挑戦。

第一話]モノクロのふたり - 松本陽介 | 少年ジャンプ+

モノクロのふたりのあらすじを引用する

<毎週日曜更新>優秀なサラリーマンとして日々働く男・不動花壱。彼は優れた絵の才能がありながら、生活のためにその夢を諦めていた。しかしある日、先輩の若葉紗織に漫画のアシスタントを依頼されたことをきっかけに、彼は再び筆を執る...!『その淑女は偶像となる』の松本陽介が贈る、異色の漫画家物語!!

「挫折」「再起」「挑戦」じゃんねえ!!!!!(決壊)

本当は未読者向けのレビュー記事を書きたかったけど読み返してたら感情がおかしくなってしまったので一旦暴れます、自分のサイトだと自分が秩序になれるんだよな?

松本先生の作風はさあ!!!!!!
人の可能性を信じている人にしか書けない温かみがあるからさあ!!!!
俺みたいな現実に打ちのめされてるオタクにさあ!!!!
教えてくれんだよ!!!!!「人をあきらめるな」!!!ってさあ!

「淑女」の時の「太陽少女」のシーンがさあ!!!


第一話の「私の楽曲…用意できますか…」のシーンがさあ!!!!


「私が太陽になって君を照らすって」の桜子がさあ!!!!!!


3巻のまりもと志乃が向き合って「どこまでも鬱陶しい子」のシーンがさあ!!!


第27話の一般的OLの「大人って大変だなあ…」からの「僕に君の道を応援させてくれよ」がさあ!!!


「モノクロのふたり」のさあ!!
「『黒』で表現してみせろ」のシーンもさあ!!!!
若葉さんがようやくネームを完成した後の花一の「俺の番だ」がさあ!!!!!
あとさあ!!作中で「なんてすごい絵なの!?」ってなってるのがさあ!!!!
マジであんなに凄いことある???????????????????????


隔週連載でも全然良い!いや、よくない(反語)松本先生がしっかりと休憩しつつ無理のない範囲で3日に1話読みてえ…!!!!!!

ああ、これだ…この輝きこそが「人間」だ!!!!

「素敵だ…やはり人間は素晴らしい」

アーカードの旦那…

世の中に失望するほど期待してなかったけどどこかでやるせない気持ちになってるお前

「モノクロのふたり」を読め、「その淑女は偶像となる」を買え。

「人間」を推したい奴のバイブルだから…

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